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ほうれい線脂肪注入は、年齢とともに深くなりやすい口元のラインを自然にやわらげ、若々しい印象へ導く治療です。ご自身の脂肪を利用するためアレルギーの心配が少なく、自然なボリュームと長い持続効果が期待できます。
ほうれい線は皮膚のたるみや脂肪の減少、筋肉の衰えなどが重なって目立ってくる変化であり、スキンケアだけでは改善が難しいこともあります。
本記事では、脂肪注入によるほうれい線改善の仕組みやメリット、施術の流れを、ながの美容クリニックがわかりやすく解説します。
ほうれい線が目立つ主な原因
ほうれい線は「加齢による皮膚のたるみ」だけでなく、脂肪や筋肉の変化など複数の要素が重なって現れます。ここでは、主な3つの原因を詳しく見ていきましょう。
皮膚のたるみ・脂肪の減少・筋肉の衰え
年齢を重ねると、肌内部のコラーゲンやエラスチンが減少し、皮膚の弾力が低下します。その結果、頬の皮膚が重力に引かれて下がり、口元にしわ寄せが起きやすくなります。
さらに、皮下脂肪が減少すると肌を支えるボリュームが失われ、輪郭にたるみが生じます。加えて、表情筋の衰えによって皮膚を引き上げる力が弱まり、線状の影が深く刻まれやすくなります。
これらの変化が重なることで、ほうれい線はより明確に見えるようになります。
年齢とともに「影」が深く見える
ほうれい線は単なる“線”ではなく、光の当たり方によって生じる「影」によって強調されます。
若い頃は頬にハリと厚みがあり、光が均一に反射するため影ができにくい状態です。しかし、年齢とともに頬の脂肪が減少し、皮膚がたるむことで凹凸が大きくなり、影が深く映るようになります。
メイクやスキンケアで一時的に目立たなくすることはできますが、根本的な原因である皮下構造の変化までは改善できません。そのため、医学的なアプローチが求められるのです。
ご自身ではケアしにくい
保湿ケアやマッサージは一時的に血行を促し、肌のハリを整える効果がありますが、ほうれい線の根本原因である脂肪・筋肉・皮膚構造の衰えまでは解決できません。
特に、皮下脂肪のボリューム低下や筋肉のたるみは、生活習慣やスキンケアでは戻すことが難しい領域です。こうした構造的な変化を改善するには、医療的なボリューム補正が必要となります。
脂肪注入はその中でも自然な仕上がりと持続性を両立できる有効な治療法です。
脂肪注入によるほうれい線改善とは
脂肪注入は、加齢によって失われた顔のボリュームを自分の脂肪で補う治療です。ほうれい線の根本原因にアプローチし、自然な若返り効果をもたらします。
脂肪注入(自家脂肪移植)
脂肪注入とは、自身の太ももやお腹などから少量の脂肪を採取し、精製した上で気になる部位に注入する治療法です。
自分の組織を使うため、アレルギーや異物反応の心配が少なく、安全性が高いのが特徴です。ほうれい線に注入すると、皮膚の下に自然な厚みが生まれ、影を浅くして滑らかな輪郭を取り戻します。
また、脂肪には幹細胞が含まれており、肌の質感やハリの改善も期待できます。時間をかけて体に馴染むため、仕上がりがとても自然です。
ヒアルロン酸との違い
ヒアルロン酸注入は手軽でダウンタイムが少ない一方、効果の持続期間が6か月〜1年程度と短いのが特徴です。
これに対して脂肪注入は、自分の細胞が生着すれば半永久的にボリュームを維持できる点が大きな違いです。さらに、脂肪注入は質感がより柔らかく、表情の動きにも自然に馴染みやすいメリットがあります。
その反面、注入後の腫れや定着までの期間を要するため、施術後の経過観察が大切です。長期的な若返りを求める方に適した方法といえます。
当院の施術方法とこだわり
当院では、脂肪注入の効果と安全性を最大限に引き出すために、「微細脂肪(マイクロファット・ナノファット)」による繊細な注入を行っています。採取した脂肪は専用の遠心機で精製し、余分な水分や不純物を取り除いてから使用します。
注入は、ほうれい線の深さや骨格に合わせて層を分けながら行うため、仕上がりがより自然で滑らかです。また、細いカニューレを使用することで、痛みや内出血のリスクを最小限に抑えています。
経験豊富な医師が丁寧にデザインし、左右差のない均一な結果を目指します。
脂肪注入のメリット
脂肪注入は、見た目の若返りだけでなく、肌質そのものを改善できる点が魅力です。ここでは、多くの患者様が実感される代表的なメリットを紹介します。
自然なボリュームで若々しさを取り戻せる
脂肪注入は、自分の脂肪を使って失われたボリュームを補うため、仕上がりがとても自然です。注入後は皮膚の下にふっくらとした厚みが生まれ、ほうれい線の影がやわらぎ、顔全体が明るく見えるようになります。
さらに、脂肪には幹細胞が含まれているため、注入部位の皮膚のハリや質感の向上も期待できます。ヒアルロン酸のように“入れた感”が出にくく、表情の動きにも自然に馴染むため、周囲に気づかれにくい若返りを目指せます。
自然で柔らかな印象を求める方に最適な治療法です。
アレルギーの心配が少なく長持ちしやすい
脂肪注入は、自身の組織を使用するため、アレルギー反応や拒否反応のリスクがほとんどありません。異物を体内に入れないため安全性が高く、体への負担も最小限に抑えられます。
また、注入された脂肪の一部は体内に定着し、血流とともに生きた細胞として残るため、効果が長く持続します。
生着率は個人差がありますが、適切な注入技術によって安定した結果が得られやすく、一度の施術で長期間の若返りを実感できるのが大きなメリットです。
脂肪注入を検討するなら知っておきたいこと
脂肪注入は効果の高い治療法ですが、施術後の経過やリスクについて正しく理解しておくことが大切です。ここでは、治療前に知っておくべき注意点を解説します。
ダウンタイムがある
脂肪注入は、脂肪を採取する部位と注入する部位の両方に軽いダメージが生じるため、一定のダウンタイムが必要です。施術後2〜3日は腫れや内出血が見られることがあり、1〜2週間ほどで徐々に落ち着いていきます。
脂肪採取部位(太もも・お腹など)には筋肉痛のような違和感が出る場合もありますが、数日で軽快します。メイクは多くの場合、翌日以降から可能です。大切なのは、回復期間を焦らずに経過を観察することです。
無理にマッサージや強い刺激を与えると、定着に影響する可能性があります。
副作用が出る可能性が高い
脂肪注入は安全性の高い施術ですが、医療行為である以上、一定の副作用リスクは伴います。
主な症状としては、腫れ・赤み・しこり・左右差などが挙げられます。これは、体内に脂肪が馴染む過程で一時的に起こる反応です。
また、ごくまれに脂肪が血管に入ると塞栓や炎症が生じることもあります。そのため、医師の経験と技術が極めて重要です。
当院では、カニューレの使用や注入層の細分化など安全性を最優先にした方法で施術を行い、リスクを最小限に抑えています。
定着しないこともある
脂肪注入の効果を長持ちさせるには、「どれだけ脂肪が定着するか」が重要です。定着率は個人差がありますが、一般的には30〜70%ほどといわれています。
注入後に強い圧迫やマッサージを行うと、血流が悪化して脂肪が吸収されやすくなるため注意が必要です。また、喫煙や過度なダイエットも定着を妨げる要因となります。
当院では、採取した脂肪を厳密に精製し、細かく丁寧に注入することで、できる限り高い定着率を目指しています。正しいアフターケアを行えば、効果を長期間維持することが可能です。
脂肪注入の施術の流れ
脂肪注入は、丁寧な準備と段階的な工程を経て行われます。初めての方でも安心して受けられるよう、施術の流れを順を追ってご説明します。
カウンセリング・デザイン
まずは医師とのカウンセリングで、現在のほうれい線の状態やお悩みを詳しく伺います。そのうえで、骨格・皮膚の厚み・左右差などを確認しながら、どの位置にどの程度の脂肪を注入するかをデザインします。
当院では、一人ひとりの表情や顔全体のバランスを重視し、「自然な若返り」をテーマにしたデザインを行います。疑問点や不安なことはこの段階でしっかり解消していただき、納得したうえで施術に進むことを大切にしています。
カウンセリング時の丁寧な設計が、仕上がりの自然さを左右します。
脂肪採取〜精製〜注入までの工程
施術当日は、まず太ももやお腹などから少量の脂肪を採取します。採取時は局所麻酔を使用し、痛みをほとんど感じることはありません。その後、専用の遠心分離機で脂肪を精製し、血液や老廃物を除去して純度の高い脂肪だけを残します。
精製した脂肪は、極細カニューレを用いてほうれい線の深さや皮膚の厚みに合わせ、層ごとに丁寧に注入します。
当院では、マイクロレベルの脂肪粒子を使用することで、定着率を高めながら滑らかで自然な仕上がりを実現しています。
施術後の経過とアフターケア
施術後は、腫れや内出血が出ることがありますが、1〜2週間ほどで徐々に落ち着きます。脂肪が安定するまでの間は、注入部位を強く押したりマッサージしたりしないよう注意が必要です。
シャワーは当日から可能で、メイクは翌日以降に再開できます。採取部位の圧迫固定は指示に従って行い、感染予防のために処方された薬をしっかり使用しましょう。
当院では施術後の経過を丁寧にフォローし、定着の確認や必要に応じた再注入の提案も行っています。安心して経過を見守っていただける体制を整えています。
脂肪注入に関するよくある質問
初めて脂肪注入を受ける方に多い疑問をまとめました。施術後の経過や痛み、他治療との併用など、安心してご検討いただくためのポイントをご紹介します。
脂肪はどれくらい定着しますか?
定着率には個人差がありますが、一般的には約30〜70%程度といわれています。注入した脂肪は時間をかけて体に馴染み、生着した部分は長期間維持されます。
当院では、精製した微細脂肪を均一に注入することで、より高い定着率を目指しています。術後の圧迫や喫煙を控えることも、定着を安定させるポイントです。
痛みや腫れはどの程度ありますか?
施術中は局所麻酔を使用するため、痛みはほとんどありません。注入部位の腫れや内出血は一時的なもので、1〜2週間ほどで落ち着きます。
採取部位(太ももやお腹)に筋肉痛のような張りを感じることがありますが、数日で軽快します。痛み止めや冷却で十分にコントロールできる範囲です。
他の施術と併用できますか?
脂肪注入は、ヒアルロン酸注入や糸リフト、レーザー治療などとの併用が可能です。特に、リフトアップや肌質改善の治療と組み合わせることで、より高い若返り効果が期待できます。
ただし、施術の順序や間隔には注意が必要なため、カウンセリング時に最適なプランをご提案します。
まとめ:自然な若返りを求める方におすすめのほうれい線の脂肪注入
脂肪注入は、単にほうれい線を浅くするだけでなく、顔全体の印象を若々しく整える根本的な治療法です。ご自身の脂肪を利用するため安全性が高く、自然な仕上がりと長期的な効果を両立できるのが大きな魅力です。
スキンケアやヒアルロン酸では満足できなかった方にも、新しい選択肢としておすすめできます。
ながの美容クリニックでは、経験豊富な医師がお顔の骨格・表情・肌質に合わせたオーダーメイドデザインで脂肪注入を行っています。カウンセリングから施術、アフターケアまで一貫してサポートし、自然で美しい仕上がりを追求しています。
ほうれい線にお悩みの方は、ぜひ一度、ながの美容クリニックへご相談ください。


